ドリーム・シアター2023来日4公演を…
全制覇してきました。大阪なう。
そんな大げさな話ではないけれど、一度やってみたかったんだ…今回なら、できると思って。
コロナの時は(今もだが)ライヴの状況がこの先どうなるかなんて分からなかったし、私自身新しいアルバムのすべてに全力をかけて聴いてない時期があったりしていたけど、DTは今回無事に3公演+追加が決まった。
それに東京、名古屋、大阪の3都市のみで、福岡とかはないので、この規模だったら行けるかもしれない。それに名古屋なんて帰省の時に通過するだけで、降り立ったこともないし。というわけで、ちょっとした旅行を兼ねたマイDTツアーを完遂することができました。
今回のセットリストは完全固定で、韓国の時も同じ、その前のイギリスも同じ。かつて3公演分ぐらいの持ち曲をとっかえひっかえしていた時期とは違い、今は決められた内容をいかに再現/表現していくか?みたいなところに重点を置いているのかな。
音数は変わらず多かった。若干麻痺してしまうれべるの流麗さ。もう、6連符フル・ピッキングの高速フレーズを連発されても驚かなくなっている…という人は少なくないと思う。40年近く、たゆまぬ努力で続けてきたら、こんな50代になるのか。それにしても驚異的。ピックを使わずに指で弾ききってしまうジョン・マイアングもおかしいと思うほど凄い。ジェイムズの声の調子はだんだんよくなっていったし、ジョーダンも1人何役?というぐらいにシンセ→オルガン→ピアノといった音色やテクを使い分ける多才ぶり。ニコニコなマンジーニはキックを1つに減らしてちょっとこぢんまりしたキットになっていたけど、手数の多さは変わらず。変わらず。年取らないのか。
今回からは双眼鏡を導入し、どんな席にいても皆さんをじっと観ることができるようになったのは良かった。
結局4公演観て、毎回同じセットで…
それでも飽きなかった! みんなよかったね!
むしろ、浮ついて観ていた最初の頃から少しずつ冷静になれて、個々の曲芸ぶり(ほめてる!)が全体にどう絡んでいるか、把握できるようになった感じかな? ついつい、技術的なところに目が行きがちだけどね。あとは曲作りとしての技術力。複数のフレーズが上手く絡み合って曲を展開させていく手腕が素晴らしい。それはつまり、だからどこを観ればいいか分からないということにもなるんだけど(あの人はこんなことをやっている! こちらではこんなことをやっているのか!みたいな)
それに、プレイや動きは全く一緒でも日によってちょっとした違いもあったり。例えば武道館は全体的に気合入りまくり!だったり、大阪では「Count Of Tuscany」でジェイムズが「ケータイのライトを照らしてくれ!」と呼びかけたりなどなど。
ちなみにまもなくジェイムズが還暦を迎え、そうするとバンドの中で50代なのは2人のジョンだけになる(しかも後半)。マジで、ほんとうに、いったいどこまで行くんだろう…どんな世界が広がっていくんだろう、と思わずにはいられない。彼らのきた道を振り返る時、その努力、培ってきた経験と精神、そういったものに敬意を払いたくなる。
また新旧いろんな曲が聴きたいし、ジョン・ペトルーシのソロも聴きたいし、PLATYPUS/JELLY JAMをやりつつリキッドテンションをやったりマルコ・スフォーリとジェイムズで『Beautiful Shade of Grey』とかやってくれて構わないから、早くまた戻ってきてほしい!